「プレゼント。未来ちゃん明日、誕生日でしょ。」


あたしの手の中にぽんっと飴玉が置かれる。


「…なんで知ってるんですか?」

「未来ちゃんのことならなんでも知ってるよ~恥ずかしがりやのとことか、初めての塾で机におでこぶつけたこととか。」


そう言って笑う。

あたしは頬を膨らませて雪先生を叩いた。

二人の笑い声が重なる。