遊園地に着くと、多岐君はまるで子供のようにはしゃいだ。


「俺、遊園地来たの初めてなんだよね~」

「初めて!?一回も来たことないの?」

「うん…親がさ、忙しくって…」

「そうなんだ…」

「…ま、こうして未来と来れたし俺、めっちゃ幸せ。」


多岐君のストレートな言葉があたしの胸に響く。

それと同時に多岐君の寂しい心に胸が痛んだ。