「だめ…?」


多岐君が不安そうに聞いてくる。


「…いいよ、行こ。」


あたしは迷いながらもそう答えた。


「よかった~!実はもうチケット買ってるんだよね。はい、未来の分。それとパンフレット。」


準備のいい多岐君に驚いた。

多岐君はとても楽しそうに渡す。

あたしはそんな多岐君を見ながら微笑んだ。

そのとき多岐君となら行けると思った。