次の日、あたしは麗華ちゃんにあの男の子のことを聞いてみた。


「麗華ちゃん、あたしの隣の席の男の子のことなんか知らない?」

「隣の席の男の子?あぁ、悪そうな?えーとあれは…」


麗華ちゃんは小さなノートを開いて探す。


「未来、あの男の子のこと気になるの?」

「そんなんじゃないって!」

「だよね~未来には雪先生がいるもんね。」

「……」


あたしはあの日の塾のことを思い出した。

あの日、雪先生が泣いた日のことを…