「ありがと…」


あたしは空に向かってつぶやいた。

なぜか家族みんながお祝いしてくれているような気がしたから…


「未来ー!」


遠くからあたしを呼ぶ声が聞こえた。


「恵美ちゃん!」


あたしは恵美ちゃんの方へ走った。


さっき起こったことは恵美ちゃんにも内緒。

秘密にしてたほうが本当にあったように思えるから…

今でもそう信じてるよ。