「…ありがと、恵美…」


亜里沙ちゃんと恵美ちゃんはしばらくの間抱き合った。

泣きながら、友情を深め合う。


「私、帰らなきゃ…」


亜里沙ちゃんが泣くのを抑えながら言う。

そして一歩ずつ恵美ちゃんから遠ざかる。

三歩目くらいのときに亜里沙ちゃんは止まってこっちを振り返った。