「悪いけど、全部聞かせてもらったよ…」

「恵美ちゃんなんで…」

「未来が待ち合わせ時間になっても来ないから探してたらここにね。」


恵美ちゃんはそう言うと亜里沙ちゃんに近づいていく。


「亜里沙…ごめん、そんな思いさせてたなんて…本当にごめん…!」


恵美ちゃんは亜里沙ちゃんに頭を下げた。


「何謝ってんの…悪いことしたのは私だよ…?」


亜里沙ちゃんがそう言っても恵美ちゃんは頭を上げない。