「『私が未来になる』って…」

「あたしに…?」

「必死だった…髪だって切ったし、趣味だってまねした。犬も飼ったのに…でも全然だめ…そんな私に気づきもせず恵美はあんたのことばっか考えてた…」


あたしは淡々と話す亜里沙ちゃんに何をしてあげればいいか分からなかった。

でも、一つだけやれることがある…

それは…

亜里沙ちゃんの話を最後まで聞くこと。

そしてそこから亜里沙ちゃんを助ける方法を見つけ出すこと。