「でも、恵美は戻って来なかった…私はまた一人ぼっち…そんなとき葵が来てくれた。私に目標を与えてくれた。未来を死ぬまでいじめるっていう目標をね。」


あたしはどきりとした。

そう言った亜里沙ちゃんの目が怖かったから…

でもその目は急に悲しい目に変る。


「…でも、ダメだった。恵美は余計にあんたのことを心配した。自分がいじめてるっていうのに頭のどこかであんたのことを考えて…そして私は思いついた…」

「…何を?」


気づけば口が開いていた。

もっと亜里沙ちゃんのことを知りたいと思ったからだ。