「私が何で未来をいじめたか知ってる…?」

「……」

「未来のそういう優しさがムカツクからだよ!それに…私から恵美を奪った…」

「え…」

「…小6のとき、私の家は崩壊寸前だった…毎晩のように親がけんかして、一階からいつも怒鳴り声が聞こえてた…私はその声を聞くたび吐き気がした…」

「亜里沙ちゃん…」

「そんなとき私を助けてくれたのは恵美だった。恵美は私のことをいつも気にかけてくれて、守ってくれた。私を地獄から救ってくれた…」


あたしは黙って亜里沙ちゃんの話を聞く。