おじいちゃんの目から大きな涙の粒が落ちる。


「あぁ…」

「嘘でしょ?嘘って言ってよ!」

「本当なんだ…」

「分かんない…分かんないよ!みんな生きてるんでしょ?もうすぐ笑いながら来るんでしょ?『誕生日おめでとー』って…」


おじいちゃんは歯を食いしばって強く言った。


「死んだんだよ。未来、お前だけが生き残ったんだ…」