「あ、でも何で私が受かってるって分かったの?」


帰り道の途中、思い出したように恵美ちゃんが聞いてきた。


「んーそれは内緒。」

「え~なんで~教えてよ!」

「だーめ、教えなーい!」


そう言ってあたしは走り出した。


「もしあたしが恵美ちゃんより先に番号を探したなんて言ったら、恵美ちゃん怒るよね。…でも、それもいっかな。」


後ろを向くと恵美ちゃんが必死に追いかけてきているのが見えた。

あたしはそんな恵美ちゃんに笑いかけた。