あたしは恵美ちゃんの受験番号をちらりと見た。


「…大丈夫、恵美ちゃんは受かってるよ。」

「え…?」

「あたしの専属ヒーローなんでしょ。」

「……」

「ほら、自分の目で見てみなよ。」


恵美ちゃんは顔を上げ、番号を探し始めた。

あたしと同じように番号を何度も繰り返して言いながら探している。