「じゃぁ、行こっか。」

「…うん。」


あたしたちは歩き出した。

まるで今から戦いにでも行くかのように、覚悟を決めて、まっすぐ前を向いて。


「大丈夫、怖くない。あたしならできる…」


何度もその言葉を心の中で繰り返した。

雪先生も応援してくれてる…

おじいちゃんもおばあちゃんもあたしを応援してくれてる…


「…あたしはやれるんだ。」


そしてあたしは指定された席に座った。

周りは知らない人だらけ…