受験前日の夜。

雪先生から電話がかかってきた。


「もしもし、未来ちゃん?調子どう?」

「…まあまあです…」

「その様子じゃ相当緊張してるね。」

「…はい。」

「外…見てみなよ。」

「え?」

「いいから、早く。」


あたしは何がなんだか分からず、とりあえず窓を開けた。