再び目を開けると、体中の痛みは前より感じなくなっていた。

声も出せる。


「目が覚めたのかい。よかった…」


おじいちゃんとおばあちゃんが嬉しそうにあたしを覗き込む。


「あたし…なんでこんなことになってるの?」

「遊園地に行く途中、事故にあったんだよ。助かって本当によかった…」

「事故…?お母さんは?みんなは?」

「……。」

「ねえ!みんなはどこ!どこなの!」

「…心配しないで他の部屋でやすんでるから。」


おばあちゃんは泣いてその場を去る。