「ん?どうした?」


あたしはいつの間にか椅子から立ち上がっていた。


「え!?あ、なんでもないです!あの、眼鏡は…?」

「あぁ、これ?いつもはコンタクトなんだけど急いできたから。」


そう言って眼鏡を外し、汗をタオルでふき取った。


息を切らしてる…走って来たのかな…?

あたしのために…?


あたしはゆっくり席に腰掛ける。