「さっきのお礼。おなかすいたときにでも食べて。あ、他の子たちには内緒ね。」


雪先生はあたしの耳元で小さな声で言った。

みるみるあたしの心臓の音が大きくなる。


ドキドキドキ……


なんで…?なんでこんなにもドキドキするんだろ…

あたし、もしかして雪先生のこと…


「そんなわけないよね…」


あたしは一回おじぎをした。