「…未来、…ありがと。」


恵美ちゃんは笑って言った。

その笑顔は本物の笑顔…


「…一緒に帰ろ。」


あたしは片手を出した。

恵美はその手を握り返す。


「…未来だってあたしのヒーローだよ。」

「ん?なんか言った?」

「なんにも。」


そうして今日はあたしと恵美ちゃんにとって…


『仲直り記念日』となった。