―千歳 市波

それが私の名前。

明るい性格が自慢で、
クラスでもしょっちゅう名前が飛び交う。


だから私は、それが人気があるからだと勘違いしていた。


周りにはいつしか
恋人が出来る友人が増えていて、
私はそれに対して嘘で塗り固めた。


きっとまわりに注目されたかったんだ。


飛び交う話は憧れではなく、全て冷やかしだと気付いたあの日から…