夢也は涙を流していた。 「ん、」 あたしに一枚の写真を差し出した 「里花が気失ったときに、見つけた。」 写真の裏には 「空が大好きな里花に あたしが一番心に残った空を 里花にあげるね 柚」 涙が耐えなかった。 あたしは空が好きだ。 嫌なことも、 時も 忘れられる 空を見てると、この空の向こう側に悲しみがあるのか 分からなくなるくらい、 空はおっきくて、包み込んでくれる。