― 「柚…」 「だめだよ、」 「もう、限界なの」 「高崎!!」 「柚!!!!」 「ありがとう。」 宙に舞った柚は、一瞬で見えなくなってしまった。 曇り空、 見上げるなか、 遠くに聞こえる悲鳴と、近くにあたしを呼ぶ声を聞きながら 意識を喪った。 ―