「坂崎夢也です」
転校生がやってきた、
席は運よく隣。
真面目そうだし、けどよく見るとイケてるかも
なーんて。
そんな日から一週間たった
クラスには馴染めてるんだか、馴染めてないんだか分からないが
まあ、そこそこ大丈夫そうだ
会話したのは2回だけ、
隣なのに?
相手が内気なんですよ、
「次国語なんですけどー!」
「おい、黙れ、おーい」
「いやいや、次があんなダルい教科だっていうのに、
じっとしていられるわけないでしょ!」
「里花、りーか!」
「んもぅ…」
机にぶっ倒れたまんま、世界一いやな、
いや、
宇宙一いやな国語の授業の始まりの鐘
まあ、時は止まらないものですから
始まってしまうんですけども。
「教科書120P開いてー」
そんないってたっけ?と思いつつパラパラと捲る、が、