でも、純の時とは違う。 もっと、赤い。 焼けるような赤が俺の中に残る。 恋ってやつかな。 今はそんな暇ないのに。 頭のなかでは拒んでももっと深い、本能に近い部分が走りだす。 「こんばんは。 朝日先輩」 その声で、気持ちは加速する。