「あの二人、付き合ってるのかな?」 「陽太郎。今そんなこと言ってる場合じゃないだろ」 あくまでも俺は冷静に言う。 「でも、気になるものは……」 「いい加減にしてよ!!! いつもなら怒鳴らない純がこえをあげた。 「今の状況が危ないことくらい僕だってわかるよ! 僕もこのコンテストにすべてを欠けてる。 陽太郎は卒業したら家業を継ぐんだろ!? ……そしたら、もうチャンスは今年しかないんだよ?」