「なんかかんじ悪っ」

茶髪に小麦色の肌。
そしてこしパンなんて
している。

正直、空來はギャル、不良が
大嫌いだった。

空來は、小走りで
友達の家へ向かった。

「恋南-!」

空來は、
インターホンを
押さずに、下から
恋南の部屋の窓に向って
叫んだ。

恋南は気づいたのか
階段を降りる音が
外まで響いてくる。