「ねぇ。」

希夢が俺に声をかけた。

「ん?何?」

「この子って妹さん?」

希夢が指差した方には、柚姫と撮った写真が飾ってあった。

「あぁ。柚姫って言うんだ。」

「そう......可愛らしい妹さんだね。」



俺にだけだろうか......

その時、笑顔で写っていたはずの写真の中の柚姫が、泣いたり、怒ったような表情に見えたのは......



柚姫。
本当にごめん......

でも、もうやめてくれ。

俺は彼女を愛しているんだ。

だから柚姫?
俺はお前と戦おう。