「お兄ちゃんは、私の事何も分ってない!」

私は勢いよく家を飛び出した。



何で分ってくれないの?

私は血の繋がった兄弟じゃないじゃん!

好きになっても良いでしょ?


なのに、兄に恋するのはおかしいって......

酷いよ!



「おい。お前どうしたんだよ?」

「あ......」

幼馴染みの庄司和哉が声をかけてきた。

「別にっ。何でもない!」

無視して行こうとしたら、腕を掴まれる。

「何でもない訳ないだろ!泣いてんじゃん。」

「離してっ!」



......