ガラッ……

「遅刻よ~~!安江くん!!」
「すみませーん~」

……あっ

この声…今朝駅で助けてもらった…

わたしは大急ぎで声のした方を振り向いた。

!…やっぱり

あの人だった。
わたしは急いでさっき配られた席順のプリントを見た。
(やすえ…やすえ…)

あった!「安江 遠也」

って…わたしの隣ーーっ!?

ーガタン

「あー隣の人ー?よろしくね♪安江遠也です」

……わたし?

チラッとみると、その彼はわたしを見ていた。

「…松原沙名です」

「よろしく!」