「で、沙名ちゃんの話って…」

「ん?七奈ちゃんに~すきな人がいるか知りたかっただけ!」

「なんだぁ!じゃあ、話おわりじゃんっ」

「そうだね!」

「ねぇ…アドレス聞いても……いいかな?」

「わたしの?いいよ!」


わたしが笑顔でいうと七奈ちゃんは喜んだ。

……いい子だね。

遠也に失恋の事実をうまく伝える勇気がない。


「ありがとう!またね、沙名ちゃん!!」

「うん。またね!!」


七奈ちゃんは走って帰った。

わたしがしばらく屋上にいると杏菜が迎えにきた。