歩き出したとき、公園の入り口前に人影が見えた。 近くによってみると、杏奈がそこにいた。 「覗き見?」 俺が声をかけると、いかにも見つかった!みたいな顔で。 「別に見たかったわけじゃないんだけどねっ!?…ってか、彼女いたんだね?」 焦ったあとは冷静にそう聞いてきた。 「ああ…まあ。でも別にまたすぐに別れるやろ」 本当に思ってたことを言った。 杏奈のことやから、笑って「最低〜」とか言うと思ってたのに…