軽く化粧して、鞄に必要最低限な物を入れて、全身鏡で最終チェック。
「よしッ」
最後に気合いを入れて、家を後にした。
聖蘭学園は、私の家から自転車で約10分。
そこの生徒は自転車で登校するのは何故か極小数だって噂で聞いたけど、一番便利な通行手段じゃないの?
思考を巡らし、音楽を聴きながら漕いでると、段々学園らしき建物が見えてきた。
―――で、でか…
門の前まで来ると、余りの大きさに圧倒された。
周りには警備員さんっぽい人が居て、私を見ると驚愕した感じだった。
その事を疑問に思いながらも通り過ぎた。
そして、自転車置場に自転車を置いて、校舎に向かった。
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