それは３つ目の条件。

"恋愛禁止"の項目。








「ただいま〜」


「あ、千優お帰り!そーくん来てくれてるわよ」

「そっそう…分かった」



タンタンタン…ガチャ――


「ちぃお帰りー。やっと帰ってきた」

「ただいま。ってか、また勝手に上がってるし」

「いいだろ?今更じゃん」


はぁ…相変わらずだね、宗也は。



今私の部屋に遠慮なく堂々とベッドに座ってるのは、伊達宗也(ﾀﾞﾃ ｿｳﾔ)。


宗也は所謂"幼馴染み"ってヤツ。

…そして、現在私の想い人。


中学時代、宗也は誰からも好かれてて人気があった。運動神経良くてムードメーカー的存在。

頭は悪かったけど…


今でもそんな宗也が大好きなんだ。


これだけは昔から変わらない。


…たとえ、恋愛禁止だとしてもこの想いだけは譲れない。


宗也を誰よりも見てきて誰よりも好きなのは
この私なんだからｯ!


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