帰り道、行きには感じなかった長く真っ直ぐな路地。
重い足取りで家まで歩く。
…だいたい、いきなりHoneyとしてMasterの世話しろだとか、言われて理解しろって方がムリだし
誰だって困惑するし壊れもするでしょ!
なのに、
最後のあの壱の馬鹿にしたような目…
きぃぃーッ
ムカつくー!!
じだんだを踏んでいると、周りから視線を浴び、恥ずかしくなった私は下を向いて早歩きで歩く。
そー言えば…
あの絶対厳守の約束、
・逆らわない
・人前では敬語
・恋愛禁止
・嘘厳禁
・毎日送り迎え 等々…
いっぱいあったけど、その5つだけは絶対守れと強いられた。
腑(フ)に落ちない所だらけな条件に従うしかなかったけど、一つだけ秘密にしなければならない事があった。
.