「じゃあまず最初の質問に応えてよ?」
「生徒会長だから」
壱はサラッと爆弾発言した。
生徒会長…?!
「絶対ウソ!!」
「ううん、ホントだよ」
全力で否定したけど、呆気なくサンゴちゃんが跳ね返した。
純粋に即答されて私は納得せざるを得ない空気…
「…で、でも何で?私と同じ学年て事は1年でしょ?普通3年がなるもんじゃない?」
「ああ、それは…」
「中学の頃から女子に人気高いからですよ」
壱の言葉を遮り、シンという男が応えた。
確かに、壱はカッコ良い部類に入るんだと思う。
凛とした存在感があるし、顔は整ってるし、頭良さそうだし。
けど、人気が高いのと生徒会とどう関係があるの…?
「生徒会役員は人気投票で決められるんです。しかし、それだけで無く人望がお有りで責任感もお有りだからこそ、選ばれたんです。」
「へぇー」
熱く語るシンさんを見て、この人もその内の一人なんだと思った。
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