何かしたかな私…
そう聞きたかったけど、笑顔に戻っている荷李ちゃんには聞き辛くて止めておいた。
「じゃあアタシぃ、これから出かけなきゃだからー」
「ああ。アイツらは?」
「もーすぐ来る筈だよぉ?…あ、来たみたい」
荷李ちゃんは扉を指差した。
扉の向こうからギャアギャアと五月蝿い声が聞こえる。
「…相変わらずよねぇー…って事で後宜しくね?Honeyちゃんも、またね」
そう言って、生徒会室から出て行った。
それと同時に五月蝿い声の主であろう人物が入ってきた。
「はぁーマジあり得ん」
「それは仕方がない事でしょう」
「面倒臭い…、嫌だ逃げたい」
「逃げても無駄ですよ」
「…じゃあ手伝ってよ、シン」
「自力でやらないと怒りますよ、サンゴ様」
「ケチー、ねぇ壱からも言ってやってよ!………ん?誰?」
少し怒ったような表情から私を見てキョトンとした表情になった彼女、サンゴっていう子。
シンと呼ばれた男も同様、私を見て首を傾げた。
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