「お姉ちゃん・・・?」

あたしは恐る恐る声をかける。


するとお姉ちゃんは手で涙を拭うと

「ねぇ鈴。お姉ちゃん話しておかなくちゃいけない事あるの。」

と言った。


あたしが『何??』って聞くと

お姉ちゃんは海に向かって『鈴のバカ――――!!』って叫んだ。


・・・・・・何がなんだか分からなくなってきた。


「お姉ちゃ・・・「鈴!!お姉ちゃんに隠してる事あるでしょっ!!」

お姉ちゃんはあたしの言葉を遮り話し出す。

あたしは『隠し事』と聞いて黙り込んでしまった。


お姉ちゃんの話は続いた。


「お姉ちゃんね・・・鈴のこと大好きなの。
 だからね,隠し事してるのずっと知ってた。

 6年くらい前から鈴は変わったよね?
 ちゃんと気付いてたんだよ・・・・・・」

そこまで言ったときお姉ちゃんは泣いちゃったんだ。