無気力。何もする気がない。全てがだるい。 まさに典型的な駄目大学生。それが俺だった。生きていながら死んでいる。悪友には歩く発酵物とまで言われた。反論はしない。まさにそうだったから。今の俺しか知らない奴がその頃の俺を見たら腰を抜かすだろう。詐欺だと叫ばれるかも知れない。けど、ある事がきっかけで俺は前を見つめて歩ける様になった。そのきっかけになった、あの一番暑くて長かった夏の事をこれから話そうと思う。