冴子は慣れた手つきで脈を図った・・・



次は里香の番だ、困った脈が不整脈みたいでどこで図ったらいいかわからない



もぞもぞしながらやっと図って・・・授業は終わった



鐘とともにそれぞれ教室を出て行くものもいたが里香と冴子は昨日の不思議なことについて話していた



「でしょ、少し気味悪いけどもらえるものはもらおうと思って」「でも知らない人なんでしょその竹林って言う人」「うん」「差出住所は大阪だしここの東京からは離れてるし」




「住所をたどっていくのもなんだし」「送り返すっていうのもね」「本当に心あたりないの?」
「ないよ全然大阪なんて知り合いいないもの」「ふうん」



冴子はいぶかしげな目を里香に向けた・・「あなたが忘れてるだけじゃないの?」「その人のこと」



実は冴子には誰が送ったか送り人はこの時点でわかっていた