それから練習が終わっての帰宅道。
私の興奮はまだ覚めなくて、悠汰に凄い、凄いを連発していた。
「悠汰も眼鏡外せば、もてるのに」
「ははは……、それより鈴に頼みがあるんだけど」
「何?」
「この事、学校の奴等には内緒にしてて欲しいんだっ」
「えっ?何で?」
「余り他の人には知られたくないっていうか……」
「うん、分かった……」
それから私達は無言で帰った。
しつこいが、私は皆から“赤裸々少女”と呼ばれているのだ。
そんな私に、隠し事なんて出来る筈がない訳で――…。
それから私の波乱な日々が始まった。