学校が終わり、放課後。
私は友達と別れ、1人帰り道を歩いていた。
そこに大きい鞄を持った、悠汰を発見した。
あまりに大きい鞄を持っているので、私は“まさか家出?”と不審に思い、取りあえず悠汰に着いていく事にした。
暫く歩いていると、悠汰が止まった。
私は“ヤバい”っと思い、物陰に隠れたが、バレてしまった。
「誰?」
そう言われ、私は渋々物陰から出た。
「よっ!」
「鈴?」
「うん……あのさ、家出は止めた方がいいよっ!おばちゃんに何か嫌なことがあるなら、私から言ってあげるしっ!」
「否、そういうのじゃないんだけど……」
「じゃあ何?」
「えっと……」
「はっきりしなさいよっ!」
「分かった!着いてきてっ」
私はずるずると、その場から連行された。