そして3年が達ち、2人が10歳になったとき、信也が東京に引っ越すことになった。

大好きな信也と離れるのはすごく辛かった

最初はすごく泣いた。

でも愛美には他にもたくさんの友達がいる。

それに、信也と文通をする約束をした。

だから信也がいなくなってもからも、寂しい思いをすることはなかった。



愛美は時々空を見上げ、信也のことを思い出す。

信也もよくこんな風に空を見上げていた。

今でも信也はこんな風にに空を見上げ、うつむいた表情で何かを思っているのだろうか。

二人は同じ空の下で繋がっている。
そう考えると不思議と寂しくなかった。