「理由が全然わかんなかったから、『な、なんで・・・？』
って聞いたの。したら、
『いいから、入るなって言ってんだよ。分かったらさっさとオレの前から消えろ。』
って言われて、『・・・う・・ん。・・・ごめん・・・。』
つって、教室を飛び出したわけですよ。」
「そうゆうことだったのかぁ。」
「はい。…ご心配おかけして申し訳ございません。」
「ﾆｬﾊﾊｯ♪なに言ってんの！
あたしら友達でしょ？友達のこと心配して当たり前だって!!」
「…アリガト!!」
「それにしても、あの稜がねぇ。」
「だよねぇ。あの稜が綾姫にこんなこと言うなんて・・・。」
「・・・ねぇ。『あの稜』ってなに？」
「えっ！いや、あの、なんでもないよ!!」
「うそだ！なんか隠してるでしょ!!」
「まっさかぁ！綾姫に隠し事なんてするわけないじゃん!!」
「あたしら友達なんでしょ？隠し事しないんじゃなかったの？」
「うっ・・・。」
「・・・ごめん。綾姫、これだけは言えない。」
「・・・そっか♪ならいいや！」
「・・・いいの？」
「うん！ダメならいい♪」
「アリガト。」
「いいえ♪」
「あっ。綾姫、ちょっとあっちいってて？」
「は─────い。」
「～♪～♪～」 ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ
「で、どう思う？稜の態度。」
「おかしいよねぇ。あの稜が綾姫にこの態度は。」
「だよねぇ。なんかあったのかな・・・？」
「でも、今の情報だけじゃまだなんとも言えないし・・・。」
「しばらく稜のこと監視してみっか。」
「うちらだけじゃムリじゃない？」
「あっ。じゃぁさぁ。あいつに頼んでみれば？」
