私は、涙を流しながら

全部を夏に話した。

「結衣…今は龍君の事で辛いかもだけど、でも、ずっとその気持ちでいる気?」

「…えっ…」

「龍君の事忘れるには、他の人を好きになる事だよ?」

「でも、他の人の事なんて好きになれないよ」

「無理にならなくていいよ。でも、龍君の事ばっかり考えてもしょうがないじゃん」

「そうだけど…」

「結衣、好きでもどうにもならない事はあるんだよ?」

「…」

どうにもならない事…夏のその言葉が頭で回ってる…。

授業中も、昼休みも…ずっとその事を考えてた