そして、チャイムがなり

夏が、小走りで私の席までやってきた

「ゆ~い~」

「何?夏…」

「元気ないね…しかもボーっとしてる」

「…」

「もしかして、龍君に彼女できたこと?」

「えっ…」

「噂だけどね…」

「そうなんだ…」

「でも、結衣にはカッコイイ彼氏いるじゃん」

「?」

「とぼけたって無駄だよ?朝バイクで送ってもらってたじゃん!」

「それって、もしかして…白夜君の事」

「あの人白夜君って名前なの?」

「うん」

「カッコイイよね!いいなぁ、カッコイイ彼氏…」

「夏にも彼氏いるじゃんか!てか、白夜君はそんなんじゃないよぉ…」

「そうなの?」

「…うん…」

「そっか…悩みとかあったら言ってね?」

「ありがと」

「うん…」