「あとさ、お前の携帯俺が預かってっから~」

「そーだ、電話してみよっか」

「じゃぁ、俺がする~」

「誰に?」

「そうだな」

「ここに、『龍』ってやつが、はいってるぜ」

「だれだよ」

「まぁ、いいじゃん?こいつしか男の名前ねーし?!」

「そうだな」

えっ…龍に電話そんなの…駄目だよ。

迷惑なんてかけられないよ…

「んー!」

「うるせぇ!!」

「んっ…」

私は、腹を男の人に蹴られた

私の意識は朦朧としていた…

ピッ…

その時、携帯の受話器ぼたんが押された。

やめて…

バンッ

「やめろ、そいつに手だすなや!」

倉庫の中に入ってきたのは、見知らぬ関西弁を話す高校生の男の人だった…