「う、うん」
「一緒に帰ろうよ」
「いいよ。翔、女の子と帰るだろうし」
私は小林君と帰る
「松本さん、傘ないの?」
「う、ん」
「じゃあ、相合傘しようか(笑)」
え?!
肩と腕が密着する
「家…どこ?」
「あ、グライーグル」
「俺と一緒!」
「まじ?何階?」
「12階」
「…まじ?」
「うん」
「あたしも12階」
「1206が部屋の番号」
「あたし、1209」
「近いのに、何で気がつかなかったんだろうね?」
「うん…」
そして会話は途切れた
その時
ゴロゴロゴロッ
「きゃっ!」
雷の音にびっくりした
「ど、どうしたの?」
「あた…し…小さ…い頃から…雷が苦手…で…雷の時は翔が居てくれて…」
すると小林君は半泣きの私の手をとり握る
「俺じゃ駄目?」
え?
この言葉の意味は?
何?