「ごめん・・・!」

「美果の今日の髪型

可愛から」

「17歳の誕生日

おめでとう!」

衛は、イニシャル・
ネックレスが入った箱を
美果に手渡した。

「開けていい?}


「気に入ると良いけど!」


「わぁ!これ芸能人が

がよくつけてる。

流行のネックレスだ!」

「ありがとう。衛!」

そう言って今度は
美果がキスをした。

「こないだ!美果が

悩んでいた、誕生日

のことだけど」


「私の誕生日・8月9日が

長崎に原爆が落ちた日!

と私の誕生日が同じこと?」


「そう!美果は嫌がって

いた誕生日のこと」


「でも、美果の誕生日が

長崎に原爆が落ちた日って

皆に言えば誰も忘れないよ」

「だから、誰かに誕生日を

聞かれたとき、その日が

長崎に原爆が落ちた日

だと教えることが

今日生まれた美果の

使命だと思って

皆に教えるべきだよ」


「わかった!」


「でも!アメリカって

ひどい事したよね?」

美果は寂しそうな顔で

「いくら戦争でも戦争に

関係ない子供や女・お年より

を無差別に殺す原爆を広島

・長崎へ落として

何十万人の人を殺して

それを、今でも反省して

ないなんて許せない!」


「それに、戦争をしている国なら

戦死者がいるのは当たり前だけど

戦争をしてない日本で

毎年1万人近くの人たちが

原爆の後遺症で、今も亡くなっているなんて!

・・・60年以上経っているのに!」