衛は、千裟の母に
涙を流しながら

「おばさん、ごめんなさい」

「もっと、早く気付けば
　
　よかったのに」

「そんなに、泣かないで

　まもちゃん！」

「千裟なら、大丈夫

　絶対に死んだり

　しないから。」

千裟の母は気落ちして
いる衛を励ますように
慰めてくれた。

ＩＣＵの前で
千裟の容態を見守って
いた。

千裟の身体には
足や腕に点滴の管が刺さり
そして！
千裟のベットのそばに
人工透析の装置が
置かれていた。

担当医が千裟の
容態を見に来た。

病室の前の二人に

「千裟さん、もう大丈夫です」

「しかし、まだ

予断を許しませので面会は

明日の朝まで、できません」

時刻は、午後１０時を
過ぎていた。

千裟の母は、
家に帰り入院の
準備をしなければ
成らない。

「まもちゃん、一緒に

　帰ろう？」

「おばさん、かずちゃんの

そばに居てあげたいから

今夜、ここに居ます」


「家には電話してあります！」

「それに、今、夏休み
　
　だから、・・・・！」