「前回と同じ位780点かな」

「へ・・私より

100点以上いいよ」

「勉強しているんだな衛は」

「そんなにしてないよ

まだ1年だし,美果こそ

毎朝毎夕

この部活大変だね。」

「私、馬好きだから

なんともないよ」

「本当はこの学校に馬術部が

あったから受験したんだよ」

そういえば馬術部がある
高校なんて1000校以上ある
東京の高校でも
数校しかなかった。

「衛は!卓球部だよね?」

「ピンポンあたり!」

衛は、いつものギャグを
笑いながら美果に応えると

美果の美しい口元から
笑い声がもれ白い歯が
美しくみえた。

突然衛の携帯が鳴った。
2年の山下先輩だ。

ダブルスを組む先輩が
今度の大会になぜか
張り切っている。

6時の予定なのが
今はもう6時20分だ。

衛は慌てて携帯をとり

「先輩、遅れて

申し訳ありません。

今大学の中です。

あと5分か10分で

いけると思います!

すいません」

それを聞いてた美果が

「ゴメン、私のせい?」

「私が付いて行って

    誤るから」

と悪そうに
言ってくれた。

「大丈夫だよ。

  先輩やさしいから」

と言って衛がきゅう舎を
後にするとき
美果がバナナを持って

「朝食まだでしょ?

 これ食べなよ!」

と2本のバナナを渡した。

「ありがとう・・・

でもこれ馬の餌だよね」

「大丈夫、馬だって衛の

手伝いに感謝している

から怒らないよ?」

と美果がバナナを
手渡してくれた。

しかし衛の言った意味は
馬の餌を食べても
平気なのかを
聞きたかったのだ。

でも正直
お腹が空いていた。

バナナの香りが空腹に
刺激を与えていた。

「バイバイ衛、

 後で教室行くからね!」

と美果の声が届いた。

「バイバイ!美果}

と言って衛は
部室へ走って行った。